不正咬合について考える ①
こんにちは!
よっかいち矯正歯科医院 院長 秦佑樹です。
時々、初診相談の際に、『歯並びが悪いとどんな悪いことがありますか?』とご質問をいただくことがあります。今回はそれについてお答えさせていただこうと思います。
矯正歯科医院を受診される方の8割近くは、いわゆる『見た目が気になる』という理由です。『見た目が治ればあとは気にならない』た言われる方も珍しくないくらい、『見た目』という主訴で来院される方は多いです。ですので、『見た目』、専門的に言うと審美的要件、ということは矯正治療の対象の大きなポイントになると思います。
では、審美的要件以外の不正咬合のデメリットとはどのようなことでしょうか?
①むし歯の発生の原因
歯面へのプラークの付着はむし歯発生の大きな原因になります。不正咬合、特に叢生があると、お口の中の自浄作用が阻害され、歯ブラシも当たりにくくなることから、むし歯のリスクは高くなると考えられます。
②歯周疾患の原因
歯周疾患とはいわゆる、歯周病、歯槽膿漏のことです。お口の中の清掃が行き届かないと、プラークや歯石の沈着が生じやすくなり、歯肉炎や歯周病を発症する原因となります。さらに、前歯の突出などにより、充分にお口が閉じれない状態ですと、歯肉が乾燥し歯肉炎を助長し、歯周疾患の原因となります。
③咀嚼機能障害
簡単に言いますと、上手に噛んで飲み込むまでの過程が上手にできないですよ、ということになります。咀嚼の能力は咬合状態、歯周組織、舌、頬、口唇、筋肉などのバランスに影響されます。当然、咬み合わせが良くない状態では、良好な咀嚼は難しくなるので、物が上手に咬めない、ということが起こります。
④筋機能障害
不正咬合は、舌を含めた口腔周囲筋の機能に異常をもたらすことがあるといわれています。開咬のような状態になっていると、飲み込む時に舌を前に突出させるような舌突出癖が認められることがあります。このように口腔周囲筋と不正咬合は相互の関係になっていると考えられています。
後半は、次回に続きます(^^)
四日市の矯正専門歯科医院
よっかいち矯正歯科医院/
Yokkaichi orthodontic studio
秦 佑樹